こんにちは!ゴルフトレーニングラボ管理人青木です(^-^)
ソチオリンピックで出場している選手の中で『前十字靭帯断裂』、『前十字靭帯部分断裂』というケガを負っている方が多いようです。
報道で、”しっかりリハビリをして備えてきたので大丈夫です”という言葉を耳にしました。
痛めてから数ヶ月の間リハビリをしていれば少し可能性を感じるものですが、大会1ヶ月前などの直前にこのようなケガをしていて、大丈夫なのか?と思われる方も多いと思います。
前十字靭帯とは
膝関節を構成している組織の一部で、前十字靭帯というのは膝関節の中心にあります。
膝関節の構成として、
骨:大腿骨、脛骨
靭帯:前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯
組織:関節包、滑液包、軟骨、半月板
などがあります。
45秒で赤く染められている組織が前十字靭帯です。
英語で申し訳ないです。
前十字靭帯の役割
脛骨という下腿の骨が前方と内側に動くのを制御してくれます。
動き過ぎるのを抑制してくれますので、膝関節の適合性を保ってくれるのです!
ケガのしくみ
最近ではどのようにして前十字靭帯損傷が起こるのかだいぶはっきりしてきました。
膝を内側に捻ったり、体重が後ろに残ったまま足が着地したりなどが挙げられます。
スポーツで言うと、スキーの転倒(回転やクロスなどで多い)やジャンプの着地(スキーやスノーボードのフリースタイルの選手が多い)が今回目立っています。
陸の競技ですと、ハンドボールやバスケットボール、サッカーやラグビー、アメリカンフットボールも多いですね!
自分自身の力で切れる場合と対人競技などでぶつかられることで強制的に切れてしまうこともあります。
びっくりすることに、
足を地面についたり、捻った直後40msほどのタイミングですでに切れているみたいです!
筋肉に脳から指令が行く時間は140~200msと言われておりまして、
いくら筋力トレーニングやリハビリをして万全に備えていたとしても、前十字靭帯が行ってくれてい役割を完全に補うことは実はできないのです。しっかり競技に復帰していくためには、前十字靭帯再建手術を行い、みっちりリハビリを行っていく必要があるのです。
先日担当していた患者さんから連絡があり、
前十字靭帯再建手術後9ヶ月でスキーのジャイアントスラロームでインターハイ入賞をしたそうです。
手術直後から、死に物狂いでリハビリを頑張っていました!
今回のソチオリンピックを見ながら思うこと、
やはり4年に一度の大舞台ですので、直前にケガをしても出たい!という気持ちは痛いほどわかります。
しかし、高いレベルでケガなく絶好調の体調でピーキングをしてきている選手と互角に戦っていくには少し難しさを感じてしまいました。