スポーツ障害の発生機序について
スポーツを楽しんでいる時に、思わぬタイミングでケガをしてしまうことがあると思います。
大切な試合の前や身体の調子も絶好調の時など、さぁ!ここからだっ!!
というタイミングでケガが起きてしまうことが珍しくありません。では、そもそもなぜケガをしてしまうのでしょうか?
患者さんを目の前にして話していると、『なぜケガ起こるのか?』ということにはかなり興味があるみたいです。
自身の身体を治していくわけなので、自分に起こったことを理解することに興味が沸くのでしょう!
【スポーツ障害の発生機序として】
1.使いすぎにより障害発生部位の組織強度を上回る牽引力(ex;オスグット)
※ 組織が脆弱な状態の成長期起こりやすいです!
2.摩擦力(ex;腸脛靭帯炎、腱鞘炎)
※ 繰り返し動作によって起こるため、ランニング・テニス・ゴルフなどに多いです!
3.圧迫力(ex;離断性骨軟骨炎)
※ 少年野球に多いです!・・・離断性骨軟骨炎は靭帯の緩みから続発してきます!
これらの力が当該組織に生じて炎症を引き起こし、痛みや腫れ、発赤を発生させることが挙げられます。
しかし、負荷をかけずに練習していれば絶対にケガはしません。
ケガを引き起こす原因として考えなければならないことは、
”身体にかかった負荷総量は、1回負荷量と繰り返し頻度の積で表される!”
ということなのです。
スポーツ外傷は組織の強度を負荷総量が上回ったときに発生するものである。
つまり、負荷頻度はたとえ1回でも1回の負荷量が大きければ、組織は壊れます!
一方、1回ごとの負荷強度が小さくても、繰り返す頻度が高ければ負荷総量はしだいに増加していき、ついには組織の破壊が生じて慢性外傷を引き起こすこととなるのです!
一般の方
アスリート
一般の方と比較すると、アスリートでは日々の鍛錬により、ケガをしにくい体質となります。久しぶりにスポーツをする方がいきなりケガをしてしまうという事をよく聞くと思いますが、久しぶりに運動する方は身体の強度も低くなっているために、このようなケガを引き起こしてしますのです。
運動は出来るだけ習慣的に行い、無理なことは避けましょう(^O^)
もし、練習中に炎症(腫れ・発赤・痛み)が発生したら、すぐに対処する必要があります。
→炎症への対応の仕方